チーム世界選手権自戦記②

4月29日(月)

 この日は1日特に予定のない日。夕方から開会式なのかなと予想をしつつも特にスケジュールの連絡がありませんでした。前回行ったエストニアの時はこのタイミングで観光でしたが、今回はチームごとに研究会または実戦練習とすることにしました。

 食事に関しては朝昼晩とホテル内の同じ会場で食べることができました。朝はルームキーを見せて入場、昼夜は渡されたチケットを1枚ずつ使用して入場しました。ビュッフェ形式でどの料理も美味しく、昼夜はさらにテーブルに鍋をするための設備がありその具材は野菜や肉、海鮮など様々でした。蟹に関しては生きているものを網で掬って食べてくださいと新鮮(笑)であり、流石にそこまでは手を出せませんでした。日本人にとって料理名は英語または漢字を読めば大体意味が分かるためどういう料理なのかイメージはつきやすかったです。ちなみに猪肉か珍しいなと思って食べていましたが、「それは豚肉だよ」と帰国後に柴田さんに指摘されました(笑)。バカ舌なので味の違いは分かりません。

 朝、ホテルの清掃の人が来たのですが、「クリーニング?」と言っても反応してくれなかったので、とりあえず通常通り軽くベッドメークなどしてもらいました。500mLの水を2本、清掃の度に支給してくれたので、水道水は飲めませんでしたが水には困りませんでした。(大会が始まったら会場にも用意されていたという理由もあります)

 Bチームは13時からオーダーの最終確認などミーティングと実戦練習を行ないました。オーダーに関しては出国前からほぼ合意が取れていたので簡単な確認程度でした。

 夕方になって田中さんが受付に確認したことによりスケジュールの情報が流れ始め、夜にテクニカルミーティング(監督会議と抽選)で明日の対局前に開会式ということが分かりました。

 珠王戦の時に日本にも来たチャンさんが以前、X(Twitter)上で、スコヴィル値の話をしている時に、「スコヴィル値知ってます」と絡んだら、「今度中国に辛いカップ麺持って行きます」という話になっていました。韓国チームが到着したのはXの通知で分かっていたのですが返信が出来ずに困っていると、たまたま食事のために1階に下りたところ、チャンさんとカンさんに出くわしました。カンさんからは「ブログを翻訳して読んだよ」と言われ悪いことは書いてなかったよなと不安になりながら、嬉しかったです。

 テクニカルミーティングにはBからは私が、Aからは舘さんが出席しました。国際経験豊富な岡部さんが出席できないのは非常に不安でしたが、何とか頑張りました。

 ミーティングの部屋に入ると選手全員分のネームプレートと大会パンフレットと記念品をもらいました。個人への記念品はTシャツが通例かなと思っていたら小型のリュックで、チームに1つの記念品はやけに重量感があると思って部屋に戻って開けてみたら立派なシャンチーセットでした。中国語と英語で諸注意と抽選が行われました。同国同士をなるべく早めに当てるというルールを運営が理解しているか不安でしたが、うまく工夫してやっていました。中国1から3が引いた後に、日本Aが引き、Bの私はその後、2枚のくじから選ぶように言われました。

 とりあえず、各チームの番号をメモして部屋に戻り対局順を推察する作業に入りました。岡部さんに通常ならどの順で当たるかというのを確認し(そのくらいは日本にいる間に確認しておけよと自分で思いました)、それで条件を満たしていそうだなと確認しました。

 そのタイミングで「1~5ラウンドまでの間で1回休みましょう、どこが良いですか?」の打ち合わせを始めました。Bチームは東陽さんが途中合流のためそれまでは誰が休むかを決めればほぼ決まる状態(丸田、藤田がどちらに代打するかを入れ替えるくらいの差しかない)でした。  とりあえず、初戦のマカオ戦は、休みになったらホームページ関連の作業をしますよと言ってもらったこともあり、福井さんを休みにして、大将席に藤田、三将席に丸田というところまで決め、その日は寝ました。